営収をアップするために、あなたがしなければいけないこと。それは、データをとることです。記憶より記録です。稼げる場所はいっぱいあるはずです。自分なりにデータをとって自分だけのデータを作成しましょう。それはあなたのこれからのタクシー乗務員としてやっていく上での、大きな財産になるはずです。最初のうちは少し面倒でも、データがたまってくると、だんだんと入力作業が楽しくなってくるから不思議です。
◆営収データ
毎日の売上、走行距離、実車距離、実車率などのデータです。天気、曜日、給料日、連休明けなどの条件により、営収がどう影響されるのかを具体的に知ることができます。
◆時間別データ
@(場所)お客が必ずいる場所(通り)のデータです。流していて、お客が2組以上いる場所を見つけたとき、その時間と通り名をメモしておきましょう。また、自車が実車のとき、お客を見つけた場合も同じです。お客が一組しかいない場合は、たまたまいたということも考えられますが、その時間に2組いるということは偶然よりも必然の可能性が高いです。
◆時間別データ
A(高単価)おいしい客のデータです。価格を決めて、データをとりましょう。最初は2,000円以上のお客から始めてみるみるとよいでしょう。データがたまったら、3,000円〜5,000円と金額を上げて、データをとりましょう。
◆付待ちデータ付け待ちの場所と待ち時間を記録したデータです。どの時間帯に付け待つと効率がよいのかが一目で分かります。付け待ちをしているときにコツコツと記録していきましょう。
付け待ち時に最低限やっておくこと付け待ち時には、ただぼーっとお客を待っているだけではいけません。いざお客を乗せたときに、あたふたしてしまったり、最悪の場合はお客が他のタクシーに乗ってしまったりします。付け待ち時には、最低限、以下のことをチェックしておきましょう。
◆自分の前の車のこと
自分がどの車の後なのかチェックしていないと、後から並んだ車に順番を抜かれてしまうことがあります。一列で待つ場合はよいのですが、複数の列を作って並んでいる場合は、抜かれないように注意しましょう。逆に、前の車が油断していて動かない場合は、さっさと抜いてしまいましょう。
都内の場合は、油断していたほうが悪いという暗黙の了解があります。ただし、同じ会社の車の場合はNGです。教えてあげないと、後でいじめられます。また、たまに団体客で、前の車と行き先が同じという場合があります。その場合は、前の車の後から付いていけばよいので、しっかりと前の車の会社名とナンバーを覚えておきましょう。こういう場合は自分が先に並んでいた場合でも、後ろの車に先に行ってもらうほうがよいかもしれません。新人の場合は道があまり分かりませんので、後ろの先輩ドライバーに先導してもらう方がベターです。
◆最寄り駅までの道順
これは最も多い行き先です。最寄り駅までと言われて地図を見ているようでは、プロのドライバーとして失格です。
またJRだけでなく、地下鉄の駅も確認しておきましょう。
◆最寄りの高速道路の入り口
せっかく時間があるのですから、最寄りの高速道路の入り口くらいはチェックしておきましょう。
◆タクシー乗場から一般道に出るまでの経路(出口)
最初のころはよくこれで失敗します。六本木ヒルズなど、建物の中にタクシー乗場がある場合などは特に注意が必要です。また行き先によって、一般道に出るまでの経路が違う場合がありますので、前の車の出方をよく確認しておきましょう。
チップをゲットするためにはお客さんとの会話が非常に大切です。全く会話しないのに、チップを貰えるということはほとんどないです。ですから、お客さんとのコミュニケーションのとり方を、幾つかの例を交えながら紹介していきたいと思います。ちなみにこれは、私個人のコミュニケーションの取り方なので、お客さんとの会話には自信があると思う方は、自分のスタイルでよいと思います。当たり前のことですが、どんな客でも会話をすることができるわけではありません。それは乗車した直後のお客さんの行動で判断することができます。乗車後、すぐに携帯電話で話をしている人はまず無理です。というより、タクシーの中はあくまでもプライベート空間なので無理に話しかける事は絶対にしてはいけません。話し好きな客はこちらから話しかけなくてもお客の方から話しかけてくるものです。
それから、複数人数やカップルなどの場合は、受け身にしてお客さんが話しかけてきたら会話するといった方がよいでしょう。さて、それでは客とのコミュニケーションの取り方を話していきましょう。会話とは流れです。流れをみるため(客の反応をみるため)、挨拶は絶対に必要です。お客さんが乗車してきたら、まず、「おはようございます」、「どうぞー」などの挨拶を明るく大きな声でしましょう。その反応で、そのお客さんがコミュニケーションをとれとれる客かそうでないか、だいたいわかります。また、季節によって話す会話も変わってきます。ある意味、季語を使いわけるようなものです。真夏の暑い日には、「暑いですね、クーラー強くしましょうか?」雨の日には「大丈夫ですか?」寒い日には「寒くないですか?暖房上げましょうか?」普通のよい天気でも「良い天気ですね」季節や天気によって話すことはいくらでもあります。これらの会話をきっかけにしてどんどん会話をしていきましょう、あとは流れで会話が進むはずです。
【引用】【出典】タクシー業務研究会
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